泌尿器科 診断(検査)

  • 2018/2/4
 

質問票・問診票

初診時に記入していただく問診票の他に、「尿の勢いが弱い」「尿の回数が多い」「排尿に時間がかかる」「尿がでにくい」などの排尿症状に関して、症状スコア表(IPSS、 OABSS、 N-QOL、 排尿QOLなど)、排尿日誌を、診察時にお渡しすることがあります。それを参考として、排尿状態の確認や治療効果判定を行っております。

超音波検査

副腎・腎・尿管・膀胱・前立腺・精巣の形態確認のために、低侵襲検査のひとつである超音波検査を行っています。
腎;結石、腫瘍、腎盂・尿管拡張、腎静脈拡張の有無などを確認します。
膀胱;結石、残尿、腫瘍、などを確認します。
前立腺;大きさ、膀胱内への突出、腫瘍、前立腺周囲血管の拡張を確認します。
精巣;精巣内の血流、腫瘍、精巣周囲の液体貯留、などを確認します。

残尿測定検査

従来は、尿道から膀胱までカテーテル(細い管)を挿入することで膀胱内にたまっている尿を回収し、その量を測定することで残尿量を測定していましたが、当院では超音波を用いた測定器(図1)を使用し、体外から残尿量の計測を行っております。
図1 残尿測定器(ブラダースキャン)

 

尿流動体力学検査

膀胱壁の進展具合、および敏感さを調べることで膀胱機能(特に蓄尿機能)を確認する検査です。
尿道から膀胱内に細い管(尿道カテーテル)を挿入し、生理食塩水を膀胱内に注水しつつ膀胱内圧測定を行います。検査中の膀胱内の圧変化を測定することで、膀胱壁の弛緩、あるいは収縮状態を確認します。頻尿、尿失禁、あるいは排尿困難の原因を調べるときに行われます。

 

尿流量検査

尿の勢いをグラフ化(グラフの傾きが勢いを表します)することで排尿状態を視覚化しています(尿の勢いは排尿量に比例します。排尿量の少ない場合には尿の勢いは正確にはグラフに反映されません)。正常な排尿状態(図2)、あるいはm尿がとぎれがちな排尿状態(図3)が、グラフで表されます。

 

尿路系レントゲン検査

KUB(腎-尿管-膀胱部レントゲン検査)
名前のごとく、腎(kidney)、尿管(ureter)、膀胱(bladder)の撮影を行います。腎腫大、結石などを確認します。

IVP(排泄性尿路造影検査)

体の中での尿の通り道(腎盂-尿管-膀胱)の確認を行います。尿自体をレントゲンに写るようにするために、造影剤の静脈注射を行います。通常の腎機能であれば、注射後すみやかに腎から造影剤が排出されます。造影剤はレントゲン写真に写るため、造影剤の混じった尿もレントゲン写真に写るようになります(図4)。これにより、腎盂、尿管、膀胱の形態を確認します。尿管拡張の有無、結石、尿管腫瘍の診断が可能となります。
図4

 

RP(逆行性腎盂造影検査)

腎機能の低下した患者さん、または前述のIVPにて尿路系の描出が不十分な場合に行われます。
尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、尿管口を確認します。尿管内に細い管(直径2mmほどのカテーテル)を挿入し、造影剤を注入します。尿管内腔を造影剤で満たすことで、尿管-腎盂の形態をレントゲン写真に写るようにします。また、その際に尿管内、あるいは腎盂内の尿を採取することができるため、腫瘍、または感染の診断に対して有効な検査です。
図5 検査台

図5 検査台

図6 検査時の膀胱内

図7 検査時のレントゲン写真

 

膀胱鏡検査

血尿、排尿障害、尿混濁、など症状がある場合に、膀胱内病変の確認目的に行われます。従来は、金属製の硬性膀胱鏡を使用しておりましたが、現在では、尿道走行に沿うように挿入できる電子スコープ軟性膀胱鏡を使用しています。膀胱結石、膀胱腫瘍、膀胱壁の肥厚程度、膀胱壁の肉柱形成(膀胱の筋張った状態)、あるいは前立腺部尿道の形状を確認します。

図8 膀胱鏡検査台

図9 軟性膀胱鏡

 

前立腺生検術

前立腺癌の診断目的に行われます。一般的に前立腺癌の診断には、血液会検査(PSA; 前立腺特異抗原)、直腸診(触診)、エコーあるいはMRIによる画像検査が必要となります。それらに異常が認められ場合には、前立腺癌の組織診断を勧めております。
前立腺癌の治療方針決定の際には、癌の存在だけではなく、その拡がり(どの部位に癌が存在するか)、および細胞形態確認により判断される悪性度(Gleason Score; グリーソンスコア)が必要とされます。そのため、組織の採取(生検)が必要となります。
当院では、エコープローベを肛門から挿入し、超音波画面にて前立腺の確認を行いながら、前立腺に針を刺し(12カ所ほど)、組織採取を行っています。穿刺にて出血、排尿障害、および感染を生じる可能性があるため、入院での組織検査を行っています。通常、一泊二日の入院にて施行しております。

 

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