呼吸器外科

  • 2018/11/28
 

当院では呼吸器領域疾患の診断から治療までを呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理診断科が密接な連携の下で行い、4大療法と呼ばれる手術、化学療法(抗がん剤)、免疫療法、放射線療法をどのように組み合わせるべきか標準治療を考慮しながらお一人一人に応じた提案をしております。その中で呼吸器外科では原発性肺がんの手術と内服抗がん剤による術後化学療法を中心に、転移性肺がんや気胸の手術などに幅広く対応しています。

肺がん

肺がん手術の約70%は胸腔鏡(カメラ)を用いて小さな傷で行い、I A期の特に小型(直径2cm以下)の早期がんには肺機能を温存する縮小手術を積極的に進めてきた結果、肺がん手術の平均入院期間は高齢者を含めても現在約11日と短くなっています。I B期(直径3cm以上)には手術後UFTという抗がん剤を2年間外来で内服して再発を抑制します。II 期・ III 期では手術後1ヶ月程度経過してから3ヶ月間程度補助化学療法(抗がん剤による再発予防)を行います。

自然気胸

肺の表面に袋状の破裂しやすい変化(ブラ)が発生し、ここから空気が漏れて肺がしぼんでしまう病気が気胸です。外傷など明らかな破裂原因の無い気胸を自然気胸と呼び、気胸の多くがこのタイプです。軽度の気胸はそのまま様子を見ることで自然に回復しますが、大きくしぼんでしまった場合は局所麻酔で胸の中に管を入れて空気を抜いて改善させます。以前はすべて入院が必要でしたが、最近では小型のキット(ソラシックエッグ)を装着し通院で治療することもあります。気胸を繰り返す場合や漏れが止まらない場合、手術が行われます。多くの手術は胸に3カ所の穴を開けて胸腔鏡で行われ、手術後2〜3日で退院となります。

地域連携

肺癌の手術後は患者様の病院通院にかかる負担をできるだけ減らし日常の健康管理を充実させるために標準的な計画(クリティカルパス)に則った地域医師(かかりつけ医師)との連携を重視しています。肺がん術後地域連携数は淡路島の多くの医師のご協力により平成22年の開始以後兵庫県では兵庫県立がんセンターに次いで2番目に多い数(累計180例以上)となっています。

専門医教育

当該分野専門医を育成する教育機関として外科専門医の呼吸器外科部門を担当する他、呼吸器外科専門医・認定修練基幹施設の一つとして若い呼吸器外科医の育成に努めています。

診療実績

平成27年度〜平成29年度 呼吸器外科手術 235件(NCD登録)

  1.  原発性肺癌手術 123件
  2. 転移性肺癌手術 13件
  3. 縦隔腫瘍手術 10件
  4. 気胸手術 33件
  5. 膿胸手術15件
  6. その他41件

(文責:呼吸器外科部長 松岡英仁)

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