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地域外傷センター

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開設にあたり ご挨拶




平成29年4月より救命救急センター内に「地域外傷センター」を設立いたしました。 これまでも当院は淡路島の中核病院として救命センターを整備し救急医療、外傷治療にあたってきました。 その中で特に外傷治療においては、初期の救命はもちろんですが、その後の機能回復から社会復帰も同様に重要になってきます。 交通事故や労災事故などによる重傷外傷は減少しているとはいえ、まだまだ当院に搬送されています。また、高齢化の進むこの淡路地域においては、高齢の外傷患者の数は増加しつつあります。 これらさまざまな外傷に一貫して対応するには、各診療科がより早期から協力し合い、適切な時期に治療を行っていくことが必要となります。 当外傷センターでは救急科、外科、整形外科、脳外科、放射線科、形成外科、口腔外科、麻酔科、リハビリテーション科など院内の各診療科と各部門が協力体制をとり多職種が連携し外傷治療にあたります。 また、当院のドクターカー及び兵庫県・徳島県のドクターヘリも活用し、外傷患者を迅速に搬送し治療開始することを目的としています。 みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

 
  地域外傷センター長 整形外科部長
櫻井 敦志


 

淡路医療センター 地域外傷センター開設に寄せて


平成27年 4月8日
名古屋第一赤十字病院 心臓血管外科第一部長 伊藤敏明

私は成人心臓手術を専門にしている心臓外科医です。淡路医療センターには昨年思わぬ形で大変お世話になりました。 7月初め、南あわじ市でロードバイク(自転車)に乗っていてよそ見した拍子にコースアウトし数メートル下の川に落ちました。 動く事が出来ず、左手首と左大腿骨を骨折した事は判りましたがソフ〇バンクの携帯は圏外で通じず困りました。 1時間ぐらい後に地元の漁師さんの助けを借りて、同行していた友人に探し出してもらい救急車で搬送されました。 実は搬送途中にドクターカーに乗り換えたらしいのですが、すでに血圧が下がっており一時記憶が無く医療センターに着いた辺りから点滴で血圧が戻ったらしく記憶があります。 到着後すぐにCT室に搬入され単純、続いて造影CTと撮影され大腿骨だけでなく骨盤骨折も合併していると告げられました。 思ったより重症でした。すぐに「今から骨盤内出血の止血のためカテーテル閉塞術をします」と説明がありました。 もちろん初めて受診する病院で予備知識もありませんでしたが「日曜日なのにスタッフが多い、みんな若いが慣れて手際が良いな」と感じ、もうお任せしようと思い妙な安心感を覚えました。そこからは全身麻酔のため記憶が無く、気が付いたのは数日後、神戸の災害医療センターのICUでした。その間に淡路で骨盤の止血に続き、大腿骨骨折の手術と左手の外固定をしていただきドクターヘリで神戸搬送、神戸日赤で骨盤内固定手術を受けていました。 以前看護師をしていた妹は私の当初の受傷状況を聞いて「助からない」と思ったそうです。確かに私が救急の初期研修をしていた30年ほど前は同じ様な外傷の患者さんはひたすら輸血するぐらいしか方法が無く、全身がパンパンにむくんで救命できない事が多かったと記憶しています。 現在でも、私が受けた程の手際よい初期治療が、それも休日に行える施設は全国にも数える程しか無いと思います。兵庫県の外傷医療は、あの阪神淡路震災を機に政策的に充実したと伝え聞きます。今回受けた初期治療は、別に私が医者だから特別扱いを受けたわけでは無く、スタッフにとってはいつも通りの治療だったのだと思います。そこに大きな価値があります。 急に特別な事をやれと言われてもできないのが救急医療であり、その様な施設、スタッフが揃っている事は地域の宝です。  私はその後自院でのリハビリを経て9月には仕事復帰し、現在は少し足のしびれ感があるだけで普通に歩き、元通りのペースで手術をこなしています。神様は「震災犠牲者のお蔭で助かったお前はもっと働いて恩返しせよ」とのご意向の様です。 運と人の力のお蔭で生かされています。 兵庫県、淡路の皆さま本当にありがとうございました。 


スタッフ募集


当センターは、さまざまな外傷に対応できる専門家集団を作り上げるために、外傷治療を一緒に行って頂ける医師(専攻医・スタッフ医)を募集しています。時期はいつからでも構いません。当センターは救命救急センター内の組織であるため、応募医師の所属は救急科となります。

当センターでは専門分野の研鑽に力を入れており、救急科所属ではありますが、応募医師と相談して希望専門科に派遣という形になります。当院の特長として、各専門科にて定期手術を行いながら確固たる技術を磨き、緊急外傷手術に備えるということが挙げられます。各科には外傷治療に長けた医師が在籍しており、外傷関連の各種専門施設認定を受けております。

ただし外傷治療の特殊性から、一つの専門科だけを専攻していては不足と考えています。例えば重症体幹部外傷に興味のある医師は、外科・放射線科・救急科をローテート、将来は外傷救急外科医(Acute care surgeon)や外傷救急IVR医への道が開けます。特にAcute care surgeonには初療の指揮を含め、外傷手術・集中治療と重症外傷治療の中心を担ってもらいます。また最近のIVRを中心としたNon operative management (NOM)の進歩は著しく、ステントグラフトのような劇的な治療法を含め、外傷救急IVR医の活躍の場はますます広がっています。

重度四肢外傷に興味のある医師は、整形外科・形成外科をローテート、微小血管吻合を行える外傷整形外科医への道が開けます。戦傷外科(War surgery)に興味のある方は、外科・整形外科・脳神経外科すべてをローテートしていただいても構いません。各科の垣根が低く、「すべての科が地域の救急医療を担っている」という意識を強く持っている当院だからこそできる研修方法だと思います。実際、重症外傷患者の来院前から複数科が初療室に集まっていることも、当院では珍しい風景ではありません。

当院はドクターヘリの基地病院ではありませんので、ご希望があれば近隣救命救急センターと相談して、そちらに短期研修という形をとることもできます。専攻医の方は、新専門医制度が今後どのようになるか未定でありますが、相談のうえ本人にとって最もよい方法をとらせていただきます。

是非、我々と一緒に働いてみませんか。給与は兵庫県職員に関する規定に応じます。興味のある方は気軽に下記の連絡先にご連絡ください。まずはメールでのやり取りでも構いませんし、見学に来ていただいてもかまいません。お待ちしております。


 
  外科・救急科
坂平 英樹

連絡先: 総務部総務課 坂本 康司(Kouji_Sakamoto@pref.hyogo.lg.jp) 0799-22-1200(代表)
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